タコノキ

実がなる

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

スピノザ「エチカ」を読んでる(四)

定理二八。 世界の一切は神の属性の変状または様態であるとずっと述べられているが、永遠かつ無限でない個物がこの世は確かに存在しており、にもかかわらず神の属性のすべては永遠かつ無限でなければならない。 ようは、この世のすべてが永遠かつ無限である…

スピノザ「エチカ」を読んでる(三)

定理一六: 物の定義を認識した知性は、特質を結論する。それは、その「物」の特質と言っているのだろうか?定理一七: そういえば、自己の本性の必然性のみによって存在するものを「自由」といっていたのだった。神のみが自由ならば、人間は自由ではないのか…

献血の楽しみ

外に出たら雨が降り出した。最近暖かいと思ったら急に寒くなる。冷たい風を浴びながら歩いていると駅に着いた。 ホームに入ると雨が電車のあたまを叩いている。空には雲が立ち込めてしばらく止む気もないという。 献血に来た。街頭で赤十字の人が呼び込みを…

うわごと

自分にとっての享楽とは街をながめて歩くこと、ゲームをすること。 日々の享楽を十分に満喫しながら嫁とも仲良くやりぼくはどうやら人に振る舞っていないと我慢がならないようである。 飯をつくり嫁におでかけの提案をし友達と遊んであげる、左様遊んであげ…

スピノザ「エチカ」を読んでる(二)

思うこと 通勤電車の中でヤな気分になりながら、ふと思う。 いくつかの定義、いくつかの公理を踏まえ、十数の定理によって存在することが証明されたスピノザ的神の実体は、はたして何の救いになるのであろうかと。 われわれ俗人が神と口にするときはいつも、…

スピノザ「エチカ」を読んでる(一)

はじめに この記事は岩波文庫 青615-4 「エチカ」を読んでいる時のメモであり、実況的な思いつきです。 ほとんど自分のために書いているので、「エチカ」が手元になければ何を言っているのかさっぱりわからないと思います。 けれども願わくば、偶然、手元に…

やってられんぜな半休(3162字)

最近は週に一度半休を取ることにしている。やっていられないからである。 やっていられなくなっているのは自分のせいであって、やっていられないようなやり方をしている自分のせいに他ならない。 ようするに、勝手にやっていられなくなっているだけである。…

文章と運動(3983字)

文章で何かを喜ぶことは思ったよりも難しい。すごい、やったー、みたいなことを書こうとすると、もうそれだけで終わってしまう。 おれが捻くれ者なのではなくて、文章を書くというのはだいたいそういう方向に偏っていくものなのだろう。誰かを褒めるより悪口…

情熱大陸と憧れ(4045文字)

なんというか、「情熱大陸」的なものは長続きしない。 別にあの番組がもう長続きしないとか言ってるわけではない。 あのナレーションをバックに頑張る感じというか、シビアにキリキリやりつつも、そういう自分を客観視して、 「ハア何やってんだろうなあ俺、…