タコノキ

実がなる

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

生活と未来と数年前の自分について

何か書こうと思った。金を使うことについて考えていた。 最近は毎月いくら貯金に回して、いくら自由に使えて、そうすると預金残高がいくらになって、みたいなことを考えるようになった。 昔、ほんの数年前はこんなことをまったく考えなかった。 すごい高給取…

耽溺行 入間市編

儚く美しげなものにいつしか興味がなくなった。 おれは強かなものばかり好むようになった。 それは自ら強かになるためだろうか。 儚く美しげな気分も、たまには思い出すべきである。 そうして、思い出す程度にすべきである。雨が降っている。かまわず歩く。…

具合の悪そうなおじさん、めっちゃいる

会社に行くと具合が悪くなる。 際立った不調を即座に訴えるような、例えば家を出ようとするとお腹が痛くなるとかそういうことはないが、会社にいる間の体の不調をつぶさに観察すると大体以下のような具合である。朝自席に着くとまず今日やることはなんだった…

生まれ育ったことと、老いること

近ごろは親とよく会うようにしている。家を出て、親と時々会うのは、過去に立ち戻り、自らの生まれの記憶をたどり、かつての日々を思い出すことにとどまらず、過去どのようにおれが育ってきたのかをこの身に引き受ける壮大な試みである。 生まれ育った過去は…

偶然は苦しい

今日はすいませんと何度頭を下げたかわからない。 今日はよろしく頼みますと何度人に言ったかわからない。 おれがテキトーに言ったことの間違いとそのすっぽかしが毎週毎日山のようにやってくる。覚えてねっつのそんなこと。すみません。すぐやりますんで。…

雨の日

雨が降っているのにあまりに暖かい。 雨が降っていても暖かいことがある、冬になるとすっかり忘れるが、当たり前である。 じとじとしているが気分は悪くない。 外気がじとじとしているなら、おれもじとじと陰気な顔でとぼとぼ歩いていてもよい。 今日は一日…

スピノザ「エチカ」を読んでる(五) -オニオンリングも神である-

第二部に入る。第一部まで神自体の性質について述べられてきた。 初めに書かれている通り、第二部からは神から生じる一切について話をするという。 しかし一切全部の話をすることは不可能だから、その中の一部について述べていくという。 それは「人間精神と…

散歩の癖、インターネットへの投稿

散歩の癖がある。ここではあえて癖という。 たとえば休日の特に予定のない時間、本でも読みに行くかと、雨も降っていないしでかけるとする。 すると歩いて一番近い店が混んでいる。ここで考えを変えて家に大人しく戻ってもよい。今日は家に誰もいないのだか…