2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
自分がいなければ困る人がいる、自分がいないことに不満を抱く人がいる、あるいはそのような状況、に、おれはおれ自身をよく追い込んでしまう。 おれは今できる全てをやろうとして身の回りのことすべてに関わりたがる。 周囲の人々の人手人足人数の勘定に常…
休んでみた。暇だなと思った。だからといって、すぐに働きに戻りたいわけではない。 働かない日が続くと暇になるが、この暇が良くない。なぜ暇になるかといえば、精魂傾けなすべきことが足りないからである。 俺の精魂傾けなすべきこととは、仕事場でやるこ…
黄昏近くほど近く こんこん市役所灯がともる めいめい点滅灯がともる なんだか高い塔の上 赤くちかちか灯がともる 西陽きらめき欅の木駅舎の隙間 埃のにおい 暮らしありあり窓の隅 黒く汚れて陽が沈む
老いた人について 歳を重ねると無理が効かなくなるという。 おれはなんとなく、これはいまいち正確ではないと思っていて、正確には自分の無理を自覚し、無理をしたときの不利益を勘定し、無理を避ける能力が、歳を重ねたとようやく言えるような歳になって、…
「面白い話」をしている人のそばで、その人の話し相手になるのは存外常に退屈なものだ。それとも、おれが人の話をうんうんと聞くのが嫌いなだけかもしれないが。 どうせ後者だろうと思わないで、この話の続きを聞いてほしい。 どこかの大学教授がラジオで釣…
マクドナルドは前向きである。 子供を見かけた。店の前ではしゃいでいる。 よく似合う。はしゃぐ子供がマクドナルドにはよく似合うのである。 自分が子供の頃にマクドナルドに連れて行ってもらった時のことを思い出してみる。一つの紙にくるまれたパンの間に…
一 生活上の雑事にはどれだけ時間をかけてもよいし、またそうすべきである。 全てに優先して煮炊きや洗濯、ゴミの片付けをするべきであるし、それにどれだけ時間がかかろうとも悪いことではない。 こうした前提をもっておれは毎日過ごしているのだけれども、…
マッサージの心地よさとは筋肉なりなんなりがほぐされるのが本分ではない。技術を伴う強い刺激によって、己の身体を誰かさんに支配されるこの喜びこそが本分なのである。 血流が良くなるとかなんだとかはついでの効能にすぎない。しっかりと強さがありながら…